子供のオステオパシー施術について

 

当院では0歳児の赤ちゃんから、施術を行っております。

 

今までに施術した、お子さんの症状を挙げてみると、

 

 

・ぜんそく

・アトピー

・花粉症

・風邪

・頭痛

・肩こり

・乗り物酔い

・おねしょ

・夜泣き

・言語の遅れ

・自閉症

・発達障害

・注意欠陥・多動性障害(ADHD)

・中耳炎

・鼻炎

・下痢

・便秘

・斜視

・潰瘍性大腸炎

・起立性調節障害

・チック

・側弯症

・出生後の体の状態のチェック

 

 

おおよそ、こんなところでしょうか。

 

私がこれまで子供たちへの施術をしてきて、大人に対する施術と最

 

も違う点を挙げるとすると、それは「子どもは骨がやわらかい。」

 

ということです。

 

骨というのは一般的には硬いものだと思われていますが、生きてい

 

る人の骨というのは、下図のように骨内に血管、リンパ管などが無

 

数に張り巡らされており、大人でも実は弾力性のあるものです。

 

 

骨、血管、リンパ管、図

 

 

しかし、子供の骨はまだ成長途上で軟骨部分が多いため、大人とは

 

比べ物にならないくらい柔らかいのです。

 

体が成長しているあいだは骨も成長し続けますから、その間は骨の

 

状態も当然大人とは違うわけで、一般的には女性で18歳、男性で

 

21歳くらいまでは成人と同じような骨の状態にはなりません。

 

物を持ち上げたりする力は筋肉の断面積に比例して増加しますが、

 

単位面積あたりの筋肉の収縮力というのは、大人も子供も変わりま

 

せん。

 

ですから、成長途上の子供たちは筋肉の収縮する強さに骨自体が負

 

けてしまうのです。

 

私はHPの中で血液、リンパ液の循環不良により体液中のタンパク

 

質が靭帯、筋膜、腱などの結合組織内に沈着する。

 

そしてこの沈着が進むと、筋肉内にある固有感覚受容器の反射作用

 

により、筋肉が常に収縮した状態になってしまう。

 

また、このタンパク質の結合組織内への沈着がほとんどの病気の原

 

因であると、現代医学の常識には無いことを繰り返し書いています

 

が、私が触った感覚ではこの筋肉の異常収縮により、大人ならば関

 

節部分の歪みだけで済むところが、子供の場合は骨自体も圧縮され

 

てつぶれているようです。

 

そうすると、特に神経が背骨の椎骨のあいだから出る部分では椎間

 

関節の歪みプラス椎骨自体の圧縮により神経の圧迫が起こります

 

し、脊柱前面を下る交感神経にも不要な刺激が入ります。

 

その結果大人では症状が出ないようなレベルの問題でも、喘息、ア

 

トピー性皮膚炎、起立性調節障害、ADHD、自閉症など、さまざ

 

まな症状が出てくるのではないかと考えています。

 

自律神経図

 

 

上図でいうと、大人の場合は椎骨と椎骨のあいだのねじれなどが神

 

経圧迫の原因となりますが、子供のばあいは椎骨自体がまだ柔らか

 

いために、骨自体も圧縮されてつぶれてしまい、神経圧迫がより強

 

くなるようです。

 

そして血管、リンパ管なども圧迫されて流れが悪くなりますので、

 

その結果さらに不要なタンパク質の蓄積が進んでしまうという負の

 

スパイラルに陥ってしまいます。

 

しかし子供の場合は、通常は大人と比べると体の問題も比較的取り

 

除くことが容易ですから、なにかしらの症状が出ているお子さんは

 

できるだけ早いうちに、オステオパシーの施術を受けたほうが良い

 

と私は考えています。

 

 

 

つぎに、故ロバート・フルフォードDOの著書「いのちの輝き」か

 

らフルフォード先生が治療した、子供の症例をふたつ紹介します。

 

どちらも、いわゆる西洋医学とは全く違った観点から患者を診てい

 

ることがわかると思います。

 

 

・症例1

 

5年ほど前、活動過多で痙攣性発作の診断を受けた男の子を診たこ

 

があった。

 

神経科医をさんざん手こずらせたらしいが、医師には原因を特定す

 

ることはできなかった。

 

その子は1回の治療ですんだ。

 

私がやったのは頭蓋骨をゆるめて、ひろげることだけだった。とい

 

うのも出生時に最初の呼吸がうまくいかず、自力で頭蓋骨をひろげ

 

ることができていなかったからである。

 

しばらくして、その子の母親から近況を知らせる手紙が届いた。

 

治療をした翌日から、その子は家中を走りまわることもなく、生ま

 

れてはじめて人の話に耳をかたむけ、おとなしく座って宿題を終え

 

るようになったということだった。

 

そして、私の治療を受けてから1週間後に担当の神経科医に診ても

 

らったところ、前回のときよりも頭の周囲が0.5cm大きくなっ

 

ていたという。

 

その医師は驚きながらも、症状の大幅な改善には興味をもったよう

 

だっ

 

 

 

・症例2

 

かなり前のことだが、若い母親が5歳の子供を連れて、私のところ

 

やってきた。

 

医師にもわからない奇妙な症状に悩んでいるという。

 

親が散歩に連れ出すと、子供はきまって暴れはじめ、知らない人の

 

ところに走って行って、その人に噛みつくというのである。

 

診察をはじめる前、妊娠中になにか、こころとからだの傷になるよ

 

うな事件は起こらなかったかと、母親にたずねた。

 

母親は、なにもなかったと答えた。

 

なぜかはわからないが、とにかくその子は歩きはじめるとすぐに人

 

噛みつくようになったという。

 

しかし、しばらく話しているうちに、子供が生まれる直前になっ

 

て、たてつづけに二人、親類が自殺したということがわかった。

 

わたしは子供の行動が、自殺にたいする母親の感情的な反応からき

 

ている考えた。

 

胎内の子供は母親のそうした思いを嫌い、その怒りと苦痛がまだ体

 

の中に残っていたのだ。

 

子供の骨組みに手技をほどこし、ショックをとり除いて、背骨の緊

 

張をゆるめた。

 

治療が終わると子供は治療台からおりて、椅子に座っている母親の

 

膝によじのぼり、眠ってしまった。

 

わたしが知る限り、それ以来、子供は人に噛みついていない。

 

妊娠中の女性で、自分および夫の想念が胎内の子供に影響している

 

ことを知らされている人はきわめて少ない。

 

妊娠中に、親となる夫婦がいろいろ否定的な想念を思い浮かべるこ

 

とはごく自然なことである。

 

9か月ものあいだには、落ち込んだり、不幸を感じたりすることが

 

あって当然だ。

 

だが妊娠中、きわめて深刻な精神的・感情的トラウマに耐えたこと

 

のある親は、その結果として生じた否定的な想念が胎児のからだに

 

根をおろし、生まれた後に原因不明の身体的・心理的症状を呈する

 

場合があることを知っておく必要がある。

 

逆に言えば、繰り返し原因不明の症状を呈する子供の親は、妊娠中

 

出来事をよく点検して、そのときからひきずっている否定的想念

 

がないかどうかを考えたほうがいいということだ。

 

 

 

またアンドルー・ワイル博士の著書「癒す心、治る力」でもフルフ

 

ォードDOは寡黙な老医師として紹介されていますが、その中でフ

 

ルフォードDOは、

 

 

大きくなってから起こる病気の多くは、出生時外傷による溜まりに

 

溜まったひずみの結果なんだ。生まれてから24時間以内の骨はゼ

 

リーみたいにやわらかいから簡単に正常な位置に戻せる。

 

 

と述べています。

 

アメリカでは産科にオステオパシー・ドクターがいて出生直後の子

 

供の体の状態をチェックする病院も多いようですが、日本では夢の

 

ような話です。

 

日本でも、いつの日かそのような体制ができたらと私は考えていま

 

す。

 

なおここで紹介したロバート・フルフォードDOは、亡くなる直前

 

の91歳まで治療をつづけ、さまざまな困難な症例を治癒させた伝

 

説的なオステオパスですが、他にも創始者のA・T・スティルをは

 

じめとして、ヨーロッパにオステオパシーを広めたJ・M・リトル

 

ジョン、頭蓋治療の探求をおこなったW・G・サザーランドなど、

 

数多くの偉大なオステオパス達がいます。

 

私も彼らのようなオステオパスを目指して、日々努力しています。