体内の沈着物除去法-不飽和脂肪酸(2)

 

今回は、脂肪酸によりどのようにして体内に沈着したタンパク質を除去するか

について書きます。

前回、脂肪酸の種類、性質などを書きましたが私が注目しているのは、

シス型不飽和脂肪酸です。

前回書いたように、シス型不飽和脂肪酸は自然界の植物に多く含まれている

脂肪酸です。

不飽和脂肪酸にはω3(n3)系と呼ばれる脂肪酸やω6(n6)系、

ω9(n9)系などと呼ばれる脂肪酸がありますが、ではこの3とか6、

あるいは9などの数字は何を意味するのかを、一応説明しておきます。

もう一度前回の図を見ていただこうと思います。


$白山オステオパシー院長のブログ


小さくて見にくいかもしれませんが図を見ると、ω6系の不飽和脂肪酸である

リノール酸は左から6番目の炭素の結合のところに最初の二重結合があり、

ω3系の不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸では、左から3番目の炭素の

結合のところに、最初の二重結合があります。

つまり、この3や6という数字は炭素(C)の最初の二重結合の場所を表して

おり、この位置で化学的な性質も変わってきます。

最近はシソ油、亜麻仁油などのω3系の脂肪酸をたくさん摂りましょうという

話を良く聞きます。

亜麻仁油も一時期サプリとして飲みましたし、ごま油もよく使いますが

私的には、飽和脂肪酸(肉類に多く含まれる)と比べるとω3もω6も

どっちもいい。という結論になってしまいました。

ω3にはこんな良いところがあります。という情報がちまたには溢れて

いますが、これまでω6系に比べてω3の摂取量があまりにも少なかった

のが、良くなかったのではないでしょうか。

過去にはω3は、体に必要無いと故意に取り除かれていたこともあったよう

ですし、油に関しては一昔前には体に良いと言われていたものが、

実は違ったなどということもあり、はっきり言って今の常識もこの先、

どう変化するかは、わかりません。

ところで、私は普段ほとんど肉類を食べないのですが、またまた自分の体を

使って実験をしたことがありました。

あえて、晩御飯の時に肉類を大量に食べるのです。

すると、どうなるか。

次の日の朝、明らかに自分の皮下組織(浅筋膜)の部分が硬く、動きにくく

なっているのがわかります。

前回書いたように、主に植物に含まれる不飽和脂肪酸の融点は0℃以下

ですが、肉類に多く含まれる飽和脂肪酸の融点はほとんどが、人の体温

よりも高いのです。

つまり、ω3やω6は体内で液体だが、肉の脂肪は細かくなっていても

固体の状態で存在しているのだと思います。

またタンパク質というのは、水に馴染む部分(親水性)と油に馴染む部分

(疎水性)があり、体内では通常タンパク質の疎水性の部分は内側に

畳み込まれたような状態になっています。

そして、この内側の部分は水をはじきますが、油とは結合しやすいため

この部分には脂肪酸が結合しやすいわけですが、体内に沈着している

タンパク質に飽和脂肪酸が結合すると、体温では固体の状態のため

そのままそこで固まり、さらにまた別の飽和脂肪酸がくっつきと、

どんどん体内の脂肪が増えていくのではないかと考えています。

逆に、ω3やω6のような不飽和脂肪酸だと、体内では液体の状態で

また炭素がたくさん連なった細長い形をしているために、体内に沈着

したタンパク質に結合したあとに、間質液の流れにより結合組織内に

ひっかかっているタンパク質の立体構造を壊して、タンパク質を物理的な

力により間質内に引きずり出してくれるのではないかと考えています。

私の場合も、肉を食べたあとは皮下組織(浅筋膜)が硬くなりますが、

また元の、野菜中心の生活に戻ると皮下組織も柔らかくなります。

ちなみに、食生活は野菜中心ですがごま油などの植物油は比較的多く

摂っている方だと思います。

少し説得力に欠ける部分もありますが、私の実体験ではとにかく

植物に含まれる、不飽和脂肪酸は皮下組織を柔らかくしてくれる

のは間違いないです。

さらに、沈着したタンパク質も除去してくれているような気がします。

(ここは感覚的なものなので、残念ながら断定はできませんが。)

ところで、今回は不飽和脂肪酸を口から体内に取り入れることを

前提にして、書いてきました。

しかし、エドガー・ケイシーはオイルは口から取り入れるよりも

皮膚から吸収させるほうがより効果が高いと言っています。

ケイシー療法では、ひまし油湿布、オリーブ、ピーナッツなどの

各種オイルマッサージなど、病気の治療法としてオステオパシーと

同じくらい頻繁に、オイルが用いられています。

オイルは水と違い、皮膚から体内へと浸透していきますので、ケイシー療法

もオイルを使い、間質にある不純物を溶かしてリンパ系へ吸収させている

のだと思います。

ひまし油湿布の効果はかなり強力で、中にはたった1回のひまし油湿布で、

ウエストが数センチも細くなるひともいます。

ひまし油湿布をする際は、同時に電熱マットで腹部を温めるので体温では

通常は固体の飽和脂肪酸も溶けるところまで、温度が上昇します。

このようにしてお腹についていた飽和脂肪酸を、ひまし油と熱の2つの作用

で溶かしてリンパ系へと吸収させた結果だと思います。

ひまし油湿布などのケイシー療法についてもそのうち書くつもりです。