沈着物除去法-化学的な方法

 

前回は物理的な力で沈着物を除去する方法として、オステオパシーについて

書きました。

今回は、化学的な方法について考えてみたいと思います。

原子と原子が互いに結合する方法には、水素結合や共有結合をはじめとして

さまざまな方法があります。

では、体内に沈着しているタンパク質などを化学的に除去するにはどの

ような方法があるか考えると、現在私なりに効果があるだろうと思っている

のは次のような方法です。



  1、酵素の作用を利用する

 
  2、不飽和脂肪酸の作用を利用する


  3、アルコール(エタノール)の作用を利用する


これらは、結局のところ全て同じことをしています。

それはタンパク質のアミノ酸どうしの結合部分に水素イオン(H⁺)を

与え、加水分解することによりその結合を断つということです。

少し難しい話になってしまいますが、タンパク質の立体構造を維持する

には主に4つの力が働いています。


  1、システインというアミノ酸どうしが結合するジスルフィド結合

  2、疎水性アミノ酸どうしが集合する性質による疎水性相互作用  

  3、アミノ酸の持つ水素原子(H)が近くに配置されると相互作用

    が働いて結合力を得る水素結合

  4、アミノ酸側鎖のプラスとマイナスの電気的な引力・斥力から

    なる静電的相互作用


上記のうち2~3は比較的結合力が弱く、最も強い結合力を持ったものが

1のジスルフィド結合です。

つまり、このジスルフィド結合をを断ち切ることによってタンパク質を

効率的に分解することができるわけです。

このジスルフィド結合はタンパク質を構成するシステインというアミノ酸

の硫黄原子どうしが共有結合することにより形成されています。

これは、酸化反応によりできるものですのでこれを断ち切るには、

強い還元状態にする、あるいは還元作用のある物質を作用させればよい

ということになります。

ちなみに還元状態とは物質が電子を得ることですので、そのためには


  1、物質が酸素を失う。

  2、物質が水素を得る。


このどちらかになれば良いわけです。

今まで、私がいろいろ試した中ではとりあえず最初に書いた3種類

(酵素、不飽和脂肪酸、エタノール)は効果があると感じています。

ただし、不飽和脂肪酸に関しては、もしかすると物理的な力が働いている

可能性もあるので、単純な酸化、還元反応だけではないかもしれません。

これらを一度に書くと長くなってしまいますので、1つづつ書いていこうと

思います。

次回はまず、酵素の作用を利用する方法です。