アミノ酸、ポリペプチド、タンパク質(3)(2011/7/16)

 

前回は、DNAからポリペプチドが作られるところまでを書きましたが、

今回は、どのようにしてそれが機能性を持ったタンパク質になるかを

書きたいと思います。

前回これをバルーンアートに例えましたが、バルーンアートなら人の手で

形を作っていきますが、タンパク質の場合はシャペロン(フランス語で

介添え役という意味)というものがこの役割を担います。

このシャペロンもタンパク質の一種なのですが、ポリペプチドのどこを

曲げるか、どことどこをくっつけるかということを手助けします。

細胞内はいろんな物質で混み合っているため、放っておくと勝手に

いろいろなところがくっついたりして収拾がつかなくなってしまうのです。

無理やり例えるなら、生徒が非行に走らないようにする生徒指導の

先生というところでしょうか。(ちょっと違うかな?)

シャペロンが、一生懸命にポリペプチドが一人前のタンパク質になるのを

手伝ってあげても、きちんとフォールディングされるのは全体の何割か

しかなく、うまくいかなかったものはもう一度やりなおすか、それでも

ダメなら分解されてしまいます。

このようにして出来上がったタンパク質は一部は細胞内で働き、一部は

細胞外へと放出(エクソサイトーシス)されて細胞外で働きます。

またタンパク質にも寿命がありこれも種類によって違いますが、数分という

ものから数か月というものまで様々です。

私は結合組織内に沈着しているものの中には、寿命がきてタンパク質

としての立体構造が崩れたポリペプチド鎖なども含まれているのではと

想像しています。

なぜなら、立体構造が崩れると化学的に不安定になり、周囲のいろいろな

物質と反応して、結合してしまう可能性が高くなるからです。

これまで、DNAからどのようにしてタンパク質が作られるかについて

書いてきましたが、次回は私がいつも言っている結合組織内の沈着物の

成分は何かということについて、私の考えを書きたいと思います。