スティルの言葉(2)(2013/9/25)

 

オステオパシーの創始者A・T・スティルが学生達に治療のテクニックを


ほとんど教えなかったことは有名です。


現代のオステオパスは深読みして、スティルは多くの治療テクニックが


考え出される素地を残すために、あえて治療テクニックを教えなかった


のだと言いますが、私は単にそんなことを指導するよりも解剖学や


生理学をしっかりと教えることが、重要だと思っていただけではないかと


思っています。


オステオパシーは本来、一つの哲学というべきものですが、現在は


この業界人同士の会話というと、治療のテクニックに関する話題ばかりが


多くなっているような気がします。


そもそもスティル自身は、現在使われている数々のテクニックなど


使っていなかったわけですから、数多くのテクニックなど知らなくても


治療は出来るということです。


私自身も今は、現在一般的に使われているテクニックは一つも使って


いませんし、解剖学と生理学の知識がしっかりあって、きちんと触診さえ


できれば、数多くのテクニックなど知らなくても、何をするべきかは


自ずと解ってくると思います。(できれば生化学と電磁気学の知識も


あった方がさらに良いですが。)


ではスティルの著書「Philosophy of Osteopathy」から彼の言葉を。





「私は学生に、ある疾患に対して特定の骨、神経、筋を押したり


 引いたりせよとは指導していない。


 正常と異常を教えることで、すべての疾患に関する明確な知識を


 持ってもらいたいと考えているのである。


 常に頭の中にいきいきとした映像を持ち続けていれば、関節、靭帯、


 筋、腺、動脈、静脈、リンパ管、浅筋膜と深筋膜、器官の全てを


 即座に目にすることができる。


 また、それらがいかに栄養を与えられ、何をしなければならないのか


 なぜある役割を果たすべく期待されるのか、そしてその一部が十分に


 機能しなくなった場合、その後に何が起こるのかを即座に理解する


 こともできる。


 常に頭の中に正常な身体の映像を満たしながら、患者に苦しみを


 もたらすものを治療しなさい。」







私自身は、まだまだスティルの域には程遠いですが、2年前に開業した


頃から比べると、格段に進歩しているとは思います。


相変わらず新たな発見があるので、本当に人間の体というのは奥深いです。