オステオパシー的な喘息の原因と治療法
前回は西洋医学的な喘息の原因と治療法を書きました。
ではA・T・スティルはその著書でどのように言っているかです。
「 Research and practice 」の喘息治療に関する部分の抜粋を
書きます。
「喘息の原因は、体の構造的なものであるにちがいない。
なぜなら、患者達は自然な呼吸をしていることもあるからである。
つまり、その時に肺は正常に機能していることを意味している。
私が肋骨と脊柱を検査すると、多くのケースで特に右側の第5~8肋骨
の一部、あるいは全てに肋椎関節においてずれが見つかった。
また、この部分の筋肉にも異常が見つかり脊柱の他の部分にも上または
下へのずれがあった。
その他、喘息患者の多くのケースにおいて関連する脊柱の異常による
腎臓の障害が見つかった。(腎臓に関連するということは交感神経支配
を考えると、胸椎の10、11番付近か?)
これらの問題を取り除くことにより、治癒がもたらされた。」
例によって、このあとスティル流のかなりきつそうな治療法が続きますが、
そこは省略します。
その後、治療に関する注意事項が述べられています。
「一度、患者の治療をしたら、患者自身が自ら調整する時間を与えるため
1週間は、そのままにしておきなさい。
もし患者を毎日治療するようなら、その医師は完全に間違っている。
治療の1~2日後に一部の患者は、大量の粘着性の痰が出ると言う。
これは、肺が正常に機能し始めた証拠である。
2~3か月は、喘息の患者をよく観察していなさい。
喘息が再発することがあるが、その時はまた肋骨のどれかがずれて
いるのを、見つけることができる。
良い自然な食べ物を食べるならば、食事に関しては特にアドバイスは
ない。」
以上がスティルによる喘息の原因と治療の抜粋です。
おもしろいのは、スティルは病気を治療する際に食べ物に関しては
ほとんど無頓着だったということです。
ケイシーやゲルソンが食べ物を非常に重要視していたのとは対照的です。
私も食事に関しては、いろいろと試してみました。
普段の食生活は確かに大切ですが最近は、こと病気の治療に関しては
オステオパシーでほとんどのことが出来るようなので、スティルと
同じように、あまり食事療法などには気を使わなくなってきました。
次回はエドガー・ケイシー流の喘息の原因と治療方法です。