気管支喘息の原因(西洋医学的)

 

 

 今回から数回に分けて、気管支喘息について書いていきたいと思います。


スティルやケイシーによる原因や治療法や私なりの考えを書く前に、

まずは西洋医学的な原因の説明を書きます。

西洋医学的な治療法については、詳しく書いてあるホームページがあると

思いますので、ここでは詳しいことは省略させていただきます。



気管支喘息とは


気管支喘息は特定の抗原暴露により発症する、反復性発作性の呼吸困難

せき、たん、喘鳴を主徴とする気道のアレルギー性疾患である。



西洋医学では喘息をアトピー型と非アトピー型に分けているようです。

小児の気管支喘息のほとんどはアトピー型に分類され、Ⅰ型アレルギー

によるアレルギー性喘息と考えられています。

一方、成人になってから発症する非アトピー型は原因がわからないという

ことになっています。

いわゆるアトピー型と言われるタイプはダニ、ホコリ、花粉、動物の毛

などのアレルゲンに暴露することが原因とされています。

これによりIge抗体が産生され、これが肥満細胞の細胞膜に結合した

状態となる。(感作)

再びアレルゲンに暴露すると、アレルゲンが気道粘膜下の肥満細胞表面で

Ige抗体に結合し、肥満細胞からヒスタミン、プロスタグランジン、

ブラジキニン、ロイコトリエン、トロンボキサン、血小板活性化因子などの

化学伝達物質が放出される。

これらの物質は


  1、気管支平滑筋の収縮

  2、血管透過性亢進作用により、気管支壁の浮腫

  3、気管支粘膜上皮細胞からの粘膜分泌亢進

  4、白血球遊走作用により、気管支壁などに好酸球を主とした

    炎症性細胞浸潤


を引き起こす。

その結果、気管支は発作性に狭窄し気道分泌物は増加する。

浸潤した好酸球からも化学伝達物質が分泌され、上記の作用が増悪する。



これが西洋医学的な原因の説明です。



西洋医学での基本的な治療法はステロイドやβ2刺激薬(この薬剤は

交感神経の節後神経終末にあるアドレナリン系受容体(αおよびβ)の

β受容体に作用させて平滑筋を弛緩させる)などの薬物治療が主のよう

です。

また、アレルゲンを定期的に患者に注射する減感作療法(アレルゲン免疫

療法)というものもありますが、この方法は私の考えではほぼ効果は

期待できないと思っています。

その理由については、後日書きます。

今回はここまでにして、次回はA・T・スティルは喘息についてどのように

言っているかを書きたいと思います。