金属アレルギーの原因(一般説)

 

 

 以前にうるしにかぶれる原因について書いた時に、うるしかぶれは西洋医学的


にはⅣ型アレルギーの接触性皮膚炎に分類されると書きました。

そしてⅣ型アレルギーには、金属アレルギーが含まれるということも

書きました。

そこで、金属アレルギーについても調べてみました。

金属アレルギーを起こしやすい原因物質としては、ニッケル(Ni)、

コバルト(Co)、クロム(Cr)などが挙げられていました。

私はこれらの物質も、結合組織内に沈着しているタンパク質に対して

何らかの作用をしているはずと予想して調べ始めたのですが、

ウィキペディアでいきなり、「金属から溶出した金属イオンが、人体が

本来持つタンパク質と結合しアレルゲンとなるタンパク質に変質させる」

とメカニズムの文章に、タンパク質という言葉が出てきていました。

また金属アレルギー学会のホームページでもイオン化した金属が体内の

タンパク質と結合すると書いてありました。

そこで人体が本来持つタンパク質とは、いったい何を指しているのだろうと

思い、また調べ始めました。

人体が本来持つタンパク質?、それが細胞を構成するタンパク質なのか

結合組織を構成するコラーゲン繊維なのか、あるいは間質を埋めている

プロテオグリカンなどの糖タンパクのことを言っているのか、本、ネット

どこを探しても出てこないのです。

恐らくは、何なのか彼らもわかっていないのでしょう。

ウィキペディアによるメカニズムの説明ではこのタンパク質を、

「人体が本来持つタンパク質」と書いていますが、私がいつも言っている

結合組織内に沈着したタンパク質は、「本来そこにあるべきではない

タンパク質」ですので全く意味が違ってきます。

だからこそ、私はアレルギー症状の出る人と出ない人がいるのだと思って

います。

また、長くなってしまいますのでどのようにしてこれらの金属によって

アレルギー反応が起こるかを、私なりに考えた作用機序は次回書きたい

と思います。