結合組織内へのタンパク質蓄積を証明する方法(1)
私がいつも言っている結合組織内の蓄積タンパク質ですが、同業者である
オステオパス達でも私がこの話をすると、???という反応が返って
きます。
他の手技療法家達よりも、触診能力が高いと思われるオステオパス達
の中にも、私が指先で感じていることを理解してくれる人は残念ながら
今のところは、いません。
ましてや、触診の訓練をしていない西洋医学のお医者さん達なら
解ってもらおうというほうが、最初から無理な注文だと思っています。
お医者さん達を納得させるには、科学的に目に見える形で示すしか
方法はないでしょう。
一つは生検(バイオプシー)ですが、これは人の体に傷をつけて組織を
取り出すという侵襲的なものなので、あまり良い方法とは言えません。
では、体に傷をつけずに済む方法は何かないかと考えてみました。
調べた結果、もっとも良さそうだと思ったのは窒素(元素記号N)の
同位体を使うというものです。
順を追って説明していこうと思います。
まずは一般的に栄養素の代表的なものと考えられているものには
「炭水化物」、「脂肪」、「タンパク質」の3種類があります。
他にも各種微量要素などもありますが、良くいわれるのはこの
3種類でしょう。
ではこれらを構成する元素ですが、炭水化物と脂肪に関しては
「炭素(C)」、「水素(H)」、「酸素(O)」、この3種類だけの
元素でできています。
これに対して、アミノ酸をその構成要素とするタンパク質には更に
「窒素(N)」が含まれます。
つまり、口から摂取された窒素の行方を追っていけば、タンパク質が
体のどこにあるかがわかるわけです。
長くなってしまいますので、今回はここまでにしておきます。