解剖学、生理学、生化学
オステオパシーの創始者A・T・スティルはオステオパシーを行う
上で解剖学を最も重要視し、その部分ばかりが強調されるため
現代のオステオパスの中には、スティルは解剖学のことしか言って
いなかったと勘違いしている人も、いるかもしれません。
しかし、彼はその著書で生理学や生化学についても書いています。
リトルジョンだけが、オステオパシーを生理学的に見ていたわけでは
ありません。
ただ、スティルは生理学や生化学はオステオパシー教育の一部として
非常に役立つものではあるが、現時点(19世紀後半)では、これらの
知識は、まだあまりにも未熟であると言っているだけです。
21世紀の現在は、スティルの時代と比べると私達は遥かに多くの
知識を手に入れることが出来るわけですから、オステオパシーも
それに合わせて、知識のアップデートをしていく必要があります。
いくらテクニックばかり数多く習っても、土台となる基礎知識が
しっかりとしていなければ、決して本当の意味でのオステオパシーは
できないと私は考えています。