「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(5)

 

今回こそ、「グルパール19S」が体内で起こす反応について書きたい


と思います。


私は脊柱の位置異常、静脈角の圧迫などで体内の血液、間質液、リンパ液


などの流れが悪くなってしまうと、代謝により発生したタンパク質や


血漿タンパク質のアルブミンなどが体内の結合組織内に引っかかって


どんどん蓄積していってしまうと、これまで幾度となく書いてきました。


また、今回の「茶のしずく」石鹸の「グルパール19S」は界面活性剤


としての効果がある、と「茶のしずく石鹸について(2)」の時に


書きました。


界面活性剤とは、洗剤や石鹸などが汚れを落とすための主要成分です。


例えば衣類の洗剤では、水洗いだけでは落とすことができない衣類の


繊維にこびりついた油分、タンパク質などを洗剤に含まれる界面活性剤


の効果によって繊維から浮き上がらせて、汚れを落とします。


私の考えでは「グルパール19S」も体内で同じ作用をしているはずです。


皮膚や粘膜の細胞膜の脂質二重層を、界面活性効果によって破壊して


皮下に浸透した「グルパール19S」は分子量が約6万という比較的


大きな分子のタンパク質のため、体液循環が良くない人の場合は、すぐには


リンパ系に吸収されずに私がいつも言っているように結合組織のコラーゲン


線維や、間質を埋めているプロテオグリカンなどに、引っかかってしまいます。


すると、元からそこにあった沈着物を界面活性作用によって溶かします。


「グルパール19S」により分解された、結合組織内に沈着していた


タンパク質は、いったんゲル化して膨張します。


この膨張して、ゲル化したタンパク質が各種のアレルギー症状の


原因だと考えています。


その後、ゲル化したタンパク質は間質液の流れによって徐々に間質中に


溶かし出されて、リンパ系へと吸収されることになります。


ですから、「茶のしずく」石鹸でお肌がきれいになったという口コミを


ネット上で見ることがありますが、これは事実かもしれません。


間質に沈着物が溜まっている部分は、間質液の流れが悪くなって


いますので、シミ、ソバカスなどが出来やすくなります。


これは沈着物によりリンパ系がブロックされているために、代謝で


発生した老廃物が行き場を失い、この老廃物を皮膚を介して体外に


排泄しているためです。


それほど体液循環が悪くない人でも、間質にはそれなりに沈着物が


溜まっていますから、それらがグルパール19Sで溶かされて、


シミ、ソバカスなどが消える可能性は十分にあると思います。


ちなみに、一般の化粧品で使用されている分子量が数百程度の


小麦の加水分解タンパク質は、細胞膜を破壊して皮下に浸透した後


分子量が小さいため、スムーズにリンパ系へと吸収されるために、


アレルギー症状が起きないのだと考えられます。


もし、普通の化粧品でもアレルギー症状が出るようなら、かなり


体液の循環が悪い可能性があると思って、間違いないと思います。


参考までに以前に「スギ花粉症の原因(真野説)」の時に紹介した、


スギ花粉に含まれる、花粉症の原因物質と言われているタンパク質を


もう一度紹介します。



  ・Cryj1(分子量約40.000)

  ・Cryj2(分子量約40.000)

  ・CPA39(分子量50.000~66.000)



ほぼ今回の「グルパール19S」と同じ分子量だということがわかります。


スギ花粉に含まれる、これらのタンパク質も「グルパール19S」と


同じようなことを、体内でおこなっているのではないかと思います。


次回は個々の症状について、一つづつ考えていきたいと思います。