パーカッション・ハンマーについて(1)
私が尊敬する偉大なオステオパスの一人、故ロバート・フルフォード先生は
治療の際に「パーカッション・ハンマー」という器具をよく使っていました。
これは、歯医者さんが使うドリル用のモーターを改造して、ドリルの
代わりに振動パッドを取り付けたものです。
こちらがパーカッション・ハンマーです。
これは日本でもアメリカから輸入することにより入手できますが本体代、
運賃などで10万円近くかかります。
私は、モーターにワイヤーとパッドを取り付けただけのものにこんな金額を
出したくなかったので、電気屋さんで市販のハンディマッサージ器をいろいろ
試してみました。
某メーカーのものが使えそうだったので、それを自分で改造して現在は使用
しています。
改造費込みで3000円弱で済みました。
これは振動パッドとモーターが一緒になっているので、ある程度の重量が
あり、パーカッション・ハンマーのように自分で押し付ける力がほとんど
いらないため非常に楽です。(改造品なので写真は載せません。)
ところでフルフォード先生がパーカッション・ハンマーを使用していた
理由ですが、アンドルー・ワイル博士の質問に対してこう答えています。
「同じことは手でもできるが、とても力がいるんだよ。」
ちなみにワイル博士がこの質問をしたときは、フルフォード先生はすでに
80歳を越えていました。(最終的には91歳で亡くなる直前まで治療を
つづけていました。)
またザッカリー・コモーDOがフルフォード先生について書いた本である
「サトル・オステオパシー」にはパーカッション・ハンマーをエーテル体や
エネルギー体にも、作用させるものだと書いています。
残念ながら、今の私にはまだフルフォード先生のようなエネルギーレベルでの
触診はできませんが、物理的な触診しかできなくてもパーカッション・ハンマー
は非常に有効なツールです。
私の場合、基本的には施術はすべて手でおこなっていますが組織の状態により
器具を使った方が、間違いなく早く治すことができると思ったときのみに
使用しています。
今回はここまでにして、次回は私なりのパーカッション・ハンマーに対する
考え方や使い方のコツを書こうと思います。