結合組織内へのタンパク質蓄積を証明する方法(8)

 

今回は、エドガー・ケイシーのリーディングではターンオーバー(代謝回転)


について、どのように言っているかを書きたいと思います。




・リーディングNO、3236-1

 1943年9月23日   12歳の女の子に対してとられたもの


「解剖学的構造全体は個々のサイクル---つまり7年毎に変わる。」


             

・リーディング NO.796-2

 1936年3月30日   排泄障害の女性に対してとられたもの


「覚えておきなさい。


 体は継続的に自らを再建し、自己の燃料補給をおこなう。


 それらの変化のチャネルである部位、


 --身体の消化力、つまり 肺、肝臓、心臓、消化器系、膵臓、脾臓--


 これらよりも変化が活発な部位があるだろうか?


 これらは全て、他の組織よりも頻繁に変化していて、体が個々の原子を


 普通は7年毎に変化させていると言うなら、これらの臓器はその7年間に


 ほぼ7回変化しているのだ。


 それゆえ、体内に適正なバランスが保たれている限りは、これらが体を


 乱すはずはない!」


              
・リーディング NO.3684-1

 1944年2月21日   脳卒中の56歳の男性に対してとられたもの
 

「なぜなら体は、それ自体が全ての原子を7年毎に一新するからだ。


 あなたは、この7年間をどのように生きてきたのか?


 そして、その前の7年間はどうだったのか?


 この経験において、あなたの精神と体が完全に正常な状態に戻ったら、


 あなたは、それをどうするのか?


 まずは、あなた自身の欲求を満足させるために使うのか?


 愛の真価を無限に向かって増大させるために使うのか?」



最後のリーディングは、いかにもケイシーらしい内容です。


ケイシーのリーディングでは、いつも病気の患者達に対して、


「あなたはこの病気が治ったら、どう生きるつもりなのか?」


と問いかけました。


自己中心的な考えの患者の中には、「そのような考えのままならば


このまま、治らない方が良いのだ。」と、かなり厳しいことを言われた


人もいます。


ところでルドルフ・シェーンハイマーが、窒素の安定同位体である


重窒素(¹⁵N)を用いて、肝臓におけるターンオーバーを観察した


のが1935年です。


一方、上記のケイシーリーディングの中で一番古いものは1936年の


ものです。


もしかすると、シェーンハイマーが初めてターンオーバーを観察した


1935年より古いリーディングの中にも、更に探せば上記のような


内容のものが見つかるかもしれません。


私としては、いまだ未熟な現在の地球の科学技術による実験結果よりも、


どちらかというと、ケイシーのリーディングの方が信頼できると


思っていますので、今回はケイシーリーディングの内容を優先したい


と思います。


ケイシーのリーディングでは体は、それ自体が全ての原子を7年毎に


一新すると述べられています。


また肺、肝臓、心臓、消化器系、膵臓、脾臓などの臓器はその7年間に


ほぼ7回変化しているということは、約1年間でそれらの臓器の原子は


一新するわけです。


前回書いたネズミの実験結果では、肝臓などの臓器ではかなりの速度で


タンパク質の入れ替えが起こっていることがわかりますが、ケイシーの


リーディングから推測すると、おそらく臓器内の結合組織などすべてを


含めて考えた場合、細胞、組織の入れ替えが一巡するには臓器全体で


1年くらいはかかる、ということになるのだと思います。


それならば、重窒素を含んだ食物を食べたあと最低でも1年以上、


できれば数年間にわたって、それらの臓器を観察すれば臓器の


結合組織内にタンパク質が蓄積しているかどうかが、わかるはずです。


(ただ臓器の場合は骨膜などと違い、沈着タンパク質自体もある程度の


速度で、部分的に入れ替わっている可能性も高いですが。)


また例えば肝臓病の人と、肝機能の正常な人などの対照群を設けて


観察をおこなっても、興味深い結果が出るかもしれません。


さらに体全体を観察するならば最低7年以上は、かけなければならない


ことになりますが、そこまでかけなくてもある程度の傾向はつかめる


はずです。


私の考えでは、どの部分への沈着が多いかで病気の予防などにも役立て


られる可能性があります。


たとえば脳内への重窒素の沈着が多ければアルツハイマー病になる


危険性がある、などです。


今回のシリーズも、また長々と書いてしまいました。


とりあえず、今回で私なりに考えた体内の結合組織内へのタンパク質の


沈着を証明する方法を、終わりたいと思います。


しかし例えば福岡伸一さんのような、その道の専門家と言われる人達の中に、


こんな現代医学の常識から外れたことを考える人は、恐らくいないと思うので


実現する可能性は、限りなくゼロに近いですが。