四十肩、五十肩の定義。

 

当院には肩が痛い、あるいは動かしにくいという症状で来られる方も


いらっしゃいます。


そういった方々は、だいたいまずは整形外科へ行き、


  1、レントゲン写真を撮られる。

  2、お決まりの、

    「骨には異常ありません。」

    「四十肩(五十肩)ですね。」

    「まあ、だいたい一年くらい経てば良くなります。」

    と言われる。

  3、湿布薬と痛み止めの薬を出される。



このパターンが非常に多いです。


しかも「転んで肩を打ってから。」、「交通事故に遭った後から。」


など、あきらかに原因が特定できる場合でも「四十肩(五十肩)」


と診断されているケースも、かなりあります。


では、この「四十肩(五十肩)」とは、いったいなんなのでしょう?


現在一般的に言われているものは、三木威勇治
が1947年に出版した



その名も「五十肩」という本の中で定義したものです。


三木が書いた定義とは、


  1、特殊な要因が認めにくい。

  2、肩関節を中心に痛みがある。

  3、肩関節の運動制限、ことに上腕の外転、外旋が

    侵される状態。


この定義から言えば、最初に挙げた「転んで肩を打った。」、


「交通事故に遭った。」などが原因の肩の症状は「四十肩


(五十肩)」と診断するのは、明らかな誤りだということが


わかります。


現代の整形外科の医師は、「四十肩(五十肩)」の定義も


知らないようです。


もし知っていて、こういった診断名を付けているなら、更に


悪質です。


結局のところ、どんな診断名を付けようが整形外科でできることは


湿布薬と鎮痛剤を出すくらいなので、病名はどうでもいいのかも


しれませんが?


今までに上記のような経験をしたことがある方は、早めに信頼


できそうなオステオパスにみてもらうことをおすすめします。


時には、1回の施術で症状がなくなりますよ。


あと内科、その他で「突発性・・・」、あるいは「特発性・・・」などと


診断された方。


この「突発性」、「特発性」の意味は、


  「私には原因も治し方もわかりません。」


という意味です。


こちらもオステオパスにみてもらった方が、良いかもしれません。


今回は、ちょっと毒を吐き過ぎですかね。